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超大容量の屋上太陽光発電設備が稼働 中国・鎮江市

投稿日:2023-02-09
中国江蘇省(Jiangsu)鎮江市(Zhenjiang)でこのほど、発電設備容量(発電能力)が30メガワット近くとなる屋上分散型太陽光発電設備が送電網への電力供給を開始した。

中国江蘇省(Jiangsu)鎮江市(Zhenjiang)でこのほど、発電設備容量(発電能力)が30メガワット近くとなる屋上分散型太陽光発電設備が送電網への電力供給を開始した。太陽光パネルは新エネルギー製造企業の工場のフレキシブル屋根21万平方メートルに設置されており、年平均発電量は2767万キロワット時に上る。

 

中国ではここ数年、二酸化炭素(CO2)排出量ピークアウト・実質ゼロの戦略目標が推進されたことにより、多くの企業が工場の屋根を利用した分散型太陽光発電に取り組むようになった。企業によっては太陽光パネルが屋根の構造を損ない、防水効果などに影響を及ぼすため、国家電網(中国送電大手)傘下の鎮江供電はフレキシブル屋根用パネル専用の下地と固定金具を開発。屋根の構造を損なわない太陽光パネルの取り付けを可能にするとともに、設備の吊り上げやケーブルラックの設置など施工上の安全管理を強化した。



 

太陽光発電


今回稼働した設備は、十分な日照条件下で1日6万5千キロワット時の発電が可能で、自社の電力消費の約1割を賄うことができる。設備の送電網接続により鎮江地区の太陽光発電容量は133万キロワットとなり、同市の電力負荷の4分の1がクリーン・低炭素モデルに移行した。

 

設備は年間でCO2約2万5900トン、二酸化硫黄239トン、窒素酸化物69トンの排出を削減し、石炭9131トン(標準炭換算)を節約する。運用は25年を予定しており、石炭の累計節約量は約22万8千トン、CO2排出削減量は約64万7千トンを見込む。