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太陽光発電と砂漠化対策の融合を推進 中国内モンゴル自治区

投稿日:2023-05-04
中国内モンゴル自治区(Inner Mongolia Autonomous Region)オルドス市で4月26日、海外報道メディアによるプレスツアーが行われた。記者団は同市ダラト旗にある太陽光発電応用先導基地を訪れ、同旗が砂漠化対策とグリーン(環境配慮型)発展を結び付け、新エネルギー産業を積極的に推進している状況を取材した。

ダラト太陽光発電応用先導基地は、国有発電大手の国家電力投資集団、太陽光発電企業の中節能太陽能科技、太陽光発電施設の建設などを手掛ける中広核太陽能開発が共同出資して建設した。同基地はクブチ砂漠の豊富な太陽エネルギー資源と広大な土地を活用するとともに、太陽光パネル下の地面を緑化しながら発電を行う「林光互補」建設モデルを採用し、砂漠の生態管理、現代エネルギー経済、砂漠での農林・牧畜業、砂漠観光などを融合した複合型の発展を推進している。


太陽光発電



 

同基地にある100万キロワットの太陽光発電プロジェクトはすでに全容量が送電網に接続しており、グリーン電力発電量は年間2千ギガワット時(GWh)に上る。これにより標準炭換算で年間68万トンの石炭消費を節約し、165万トンの二酸化炭素(CO2)排出を削減でき、クブチ砂漠の面積6万ムー(4千ヘクタール)に及ぶエリアの効果的管理を実現した。このうち、国家電力投資集団が建設した太陽光発電所「駿馬」はソーラーパネル20万枚近くから成り、2019年7月9日にソーラーパネルで構成された世界最大の絵としてギネス世界記録に認定された。

 

ダラト旗にある畜産業を主とする企業、中畜科技の責任者によると、同旗はここ数年、牧畜業と太陽光発電の相互補完を積極的に推進。ソーラーパネルの下で栽培した牧草を飼料として牛に与え、牛ふんで砂地の肥沃度を上げて土壌を改良し、持続可能なグリーン養殖を実現することで、太陽光発電基地と養殖基地の周辺に暮らす農民と牧畜民の増収につなげ富をもたらしているという。